重畳M波でスナップショット的に筋疲労を探る
一定随意収縮時に電気刺激を加えると背景筋活動に重畳したM波(重畳M波)が得られる.そこで,中枢からの運動指令と末梢の活動状況を反映する背景筋活動と,電気刺激による末梢の筋活動のみを反映する重畳M波の特徴を周波数領域で比較する.すなわち,背景筋活動からは平均周波数(MPF),重畳M波からは特徴的な時刻(ピークなど)での瞬時周波数(IF)を求め,MPF-IFパターンとして表現する. ここで,MPF-IFパターンは最大随意収縮(MVC)の割合に応じた変化を示す.この変化には,筋疲労に関連した情報が含まれているので,MPF-IFパターンをみることで筋疲労の状態をスナップショット的に探ることができる. |
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![]() MPF-IF pattern |
![]() Transition of MPF-IF pattern |